2012.08.06 Monday
黄金比
「黄金比」という言葉、ご存知の方も多いかと思いますが、人が綺麗だと感じるバランスを数学で解明していくと共通の数式があてはまるというもので、身近にある人が作り出した人工物から有機的な動植物に至るまで様々なものがあるといわれています。
黄金比の例によくあげられるのが「ミロのヴィーナス像」や「ダヴィンチの絵画」、そして「オウムガイ」の螺旋。こちらは今月のレッスン資材で、「オウムガイ」ではないのですが、巻貝特有の柔らかな曲線、規則正しい模様が本当に綺麗で、眺めていて飽きません。
自然にこうした美しいバランスをもった形状になるというのが、不思議です。
そもそも「黄金比」というものも、自然界に存在する綺麗な形の成り立ちの不思議をひもとくために考案されたものなのか、バランスの美しさを追及していった結果、考え出されたものなのか、どちらが先か分かりませんが、美を数字で解明するという感覚は、主観を客観的に説明できるものへ変換するという意味で面白いものだなあと思います。
よく「数学者はロマンチストが多い」と聞きます。数字にロマンを(私は残念ながら全く無理ですけど)感じるという不思議な感覚はとても興味深いです。
と、巻貝を見てできの悪い数学に憧れをもって思いを馳せていました。
フラワーアレンジメントも、主観が大きく左右するところではありますが、数字で解明とまではいかなくても、美しいなと思うものを分かりやすく例をたくさん挙げながら説明したり、イメージを共有してもらったり、その方それぞれのインスピレーションを大事に育てていただきたいなあと思います。
今月はフリースタイルの要素も強く、そしてのんびり夏モードレッスンのせいか、そんなことを考えながらレッスンにのぞんでおります☆